見た目で判断していた自分を反省した、忘れられない一杯。
結論からお伝えすると、美味しかったです。
それも、チャーシューに関していえば今のところ大田区でめぐったラーメン屋さんの中で一番好みの仕上がりで、次回は迷わずスープのチャーシュー麺を注文するつもり!
こういうお店、正直ずっと避けてたんです
武蔵新田駅から環八沿いを少し歩いたところに、「からしや」はひっそりと構えています。
看板らしい看板もなく、外から見ただけではラーメン屋とはなかなか気づかない、なんとも味のある佇まい。

正直に言ってしまうと、以前の僕ならこういった雰囲気のお店はそっと素通りしていたと思います。
入るのが少し怖いというか、なんとなく敬遠してしまうタイプというか。でも不思議なもので、大森西の大木戸も鵜の木のラーメン屋さんも、気づいてみれば同じような店構えのお店ばかりぼくのお気に入りになっているんですよね。
古くさいといえばそうかもしれないけれど、どこか懐かしさと風格があって、本当は大好きな雰囲気なんです。
今日、「からしや」に入りながら、改めてそのことを反省しました。
どんなことも見た目だけで決めてしまってはもったいない、と。
15時を過ぎても、あっという間に満席
店内はカウンターのみで10席ほど。
入店したときは先客が2人だけだったのに、僕が席についた途端にどんどんお客さんが訪れて、あっという間にほぼ満席に。
時計はすでに15時を回っていたというのに、この賑わいぶり。
ランチでも夜でもないこの時間帯に、これだけのお客さんが集まるってのは、長年にわたって地元に愛されてきた証なのかな…。
あぶった瞬間の香りが、食べる前から反則だった
油麺が着丼する少し前、カウンター越しにふわっと香りが漂ってきました。それは、まさにチャーシューを炙っている香り。
僕は燻製ものが大好きで、あの独特の香ばしさにはめっぽう弱い。
その香りが漂ってきた瞬間、まだ食べてもいないのに「これは好きなやつだ」と確信しました。
飲食業界で25年、香りで料理の良し悪しを感じ取ることは少なくないんだけど、この日のチャーシューの香りはそれだけで十分なご馳走でした。
食べる前からすでに最高、というのはなかなかない体験です。
チャーシューがドカン、と。
運ばれてきた大きな白い丼の上に、どっしりと鎮座するチャーシューが4枚。香りで期待値が上がりきったところに、このビジュアル。反則です。

口に入れると、分厚くてしっとりとした食感で、噛むとくにゃくにゃっとやわらかくほぐれていく。
炙ったことで表面に生まれた香ばしさと、中のしっとり感のコントラストが絶妙。
大田区で食べてきたラーメン屋さんのチャーシューの中で、今のところ一番好きだと断言できます。
他にも、味たま・メンマ・キムチ・納豆・揚げネギと具材は充実してたけど、チャーシューのインパクトが強すぎて、最初はそこにしか目が向きませんでした(笑)。
太い麺の下から、湯気と優しい香りが
まぜまぜしようと麺を下からすくい上げたとき、最初に思ったのは「この麺、太い!」ということ。

もちもちとした中太麺で歯ごたえもしっかりしていて、麺そのものの存在感がとても豊かです。
そして丼の底からふわっと湯気が立ちのぼって、優しくて懐かしいような香りが漂ってきました。
油麺自体が初体験だったこともあって、最初はどこから食べ始めようか少し迷ったけど、スープがない分、アプローチが自由すぎて(笑)。もし美味しい食べ方やおすすめの順番をご存知の方がいたら、ぜひ教えてほしいです。
キムチから攻めたら、大正解
最初に箸をつけたのはキムチ。

これが絶妙な味わいで、酸味が強すぎず、辛さも程よく、油麺の旨みをしっかり引き立ててくれます。
続けて納豆も絡めてみると、これもまた合う。「ラーメンに納豆って合うの?」と半信半疑だったけど、不思議と全体をまとめてくれるような存在感。食べながら何度も「あ、うまい」って呟いていました。
そのあとは、唐辛子とすりごまを人さじずつ。でも口に入れた瞬間「ちょっとやりすぎたかも」と思いましたが、少したつとこの辛さがこの油麺には必要な要素だったのだと気づかされます。
そして締めは酢を一振り。これで一気に味変して、後半の食べ飽きがゼロになりました。
次回は、チャーシュー麺で
初体験の油麺でしたが、すっかりハマってしまいました。そして何より、あのチャーシューを炙る香り、すでに恋しくなってます。
次回はスープのチャーシュー麺を迷わず注文するつもり。
大田区でいちばん好みのチャーシューを、今度はスープとともに味わいたいと思います。

今日も、ごちそうさまでした。