
集中してるときに限って、横から声がかかる。
まるでタイミングを狙っていたかのように。
「今じゃないんだよ」って、思わず顔に出てしまった。
本当は、ちゃんと聞いてあげたかったのに。
自分のことも大切にしたいし、
相手の気持ちにも応えたい。
でも、その両方が同時には難しいときもある。
そんな夜に、
そっと手を動かして作ったのは、彩りと酸味の優しいマリネ。
あざやかな野菜を見ていたら、少しずつ心もほぐれてきた気がする。
こんなときにおすすめ
- 気持ちに余裕がなくて、誰かにやさしくできなかった日
- 自分のことを責めてしまいそうなとき
- 色を見て、気分を切り替えたい夜
赤玉ねぎとパプリカのマリネ|材料と作り方
🥗 材料(2人分)
材 料 | 分 量 |
赤玉ねぎ | 1/4個 |
赤パプリカ | 1/4個 |
黄パプリカ | 1/4個 |
オリーブオイル | 大さじ1 |
レモン果汁(白ワインビネガー又は酢) | 大さじ1 |
塩 | ひとつまみ |
黒こしょう | 少々 |
🍳 作り方
- 赤玉ねぎは薄くスライスし、水にさらして辛味を抜く。
- パプリカはグリルで皮が真っ黒になるまで焼く。
- 焼いたパプリカを冷水につけて皮をむく。
- ボウルにオリーブオイルとレモン果汁、塩をいれてドレッシングを作る。
- 玉ねぎ、パプリカを加えて優しく和える。
- 冷蔵庫で10分なじませる。
動画で見る 赤玉ねぎとパプリカのマリネ
なぜこのサラダが整えになるのか?
パプリカに豊富に含まれるビタミンCや抗酸化成分は、日々の疲れや、ふとこぼれてしまいそうなイライラをそっと受けとめてくれる、やさしい栄養素です。
そして赤玉ねぎの、ほんのりとした辛み。
そのやわらかな刺激は、心の中にたまっていた感情を、静かにほどいて流してくれるような心地よさがあります。
手順はとてもシンプルで、切って、和えるだけ。
だからこそ、手を動かしながら、考えすぎていた頭の中も少しずつ静まっていく――
そんな“自分をゆるめる時間”になってくれるのだと思います。
このサラダは、「整える」よりも、“やさしくほぐす”ためのひと皿です。
心の気づき
誰かにイラッとしてしまったとき、
その裏には「ほんとはちゃんと応えたかった」という自分がいた。
それって、やさしさの種かもしれない。
でも、余裕がなければ芽を出せないときもある。
だから今日は、
そんな“応えられなかった自分”も、
「それも自分だよ」と受けとめてあげようと思う。誰かに対して、ついイラッとしてしまった――
そんな瞬間の裏側には、
「ほんとうは、ちゃんと向き合って応えたかった」
という自分の思いが、そっと隠れているのかもしれません。
それはきっと、
やさしさの芽のようなもの。
でもその芽は、心に少し余裕がないときには、
うまく育たずに、静かに土の中に引っ込んでしまうこともあるんですよね。
だから今日は、
思うように応えられなかった自分を、
ただそのまま、やさしく見つめてあげたいと思います。
「あのときの自分も、それでよかったんだよ」
そう言ってあげられたら、
ほんの少し、心がやわらいでいくような気がします。

ほんの小さな後悔の中に、やさしさの種が芽生えていることに気づく瞬間を大切にしたいですね。
まとめ
自分自身の気持ちを大切にしながら、同時に、目の前の誰かにもやさしく接するということ。
それは決して簡単なことではなくて、むしろ、とても難しいからこそ――
そこに、人のぬくもりや美しさが宿るのかもしれません。
うまくできなかった日があっても、大丈夫。
思い通りに応えられなかったとしても、
「それでも、やさしくできたらいいな」と思える気持ちが、きっと今日を、やさしい一日にしてくれているはずです。
そんなふうに思える自分でいられたこと自体が、もうすでに、十分すぎるほどやさしいのだと思います。
🔸関連レシピ
ズッキーニとレモンのヌードルサラダ
集中しすぎて頭の中がごちゃついてきたとき、このサラダがそっと心を整えてくれます。レモンのすーっと抜けるような香りと、やさしい酸味が、考えすぎた気持ちをゆっくりほどいてくれるようです。
-
-
【サラダ日和。vol.30】「あの頃の“分からなさ”をほどく」|ズッキーニとレモンのヌードルサラダ(06−20)
こんなときにおすすめ 昔のことをふと思い出して、胸がぎゅっとなったとき 自分の気持ちがうまく言葉にならないとき 軽やかにリセットしたい夜や、静かな午後に 心って、時々昔の引き出しを勝手に開けちゃいます ...
続きを見る
トマトと赤玉ねぎのマリネサラダ
ちょっと心が疲れてしまった日に。トマトのやさしい甘みと、赤玉ねぎの爽やかな辛みが、ちょうどいいバランスで寄り添ってくれます。ひとくち食べるごとに、ふっと肩の力が抜けていくような、ほっとする味わいのサラダです。
焼きとうもろこしと豆腐の和風サラダ
なにかにとがってしまいそうな夜には、このサラダで心をやわらかく包んであげてください。噛むほどに広がるとうもろこしの香ばしさと、豆腐のやさしい舌ざわりが、静かに、一日の終わりを癒してくれます。
あとがき|そっと残しておきたい心の声
何かに集中しているときに限って、声をかけられる。
ちょうど、流れに乗っていたその瞬間に――。
「どうして今なんだよ」
そんなふうに思ってしまった自分がいて、
でも同時に「ごめん、あとでちゃんと聞きたいのに」と、
ほんの少し罪悪感のような気持ちも湧いてくる。
顔に出てしまったかもしれない。
イラッとした空気が、相手を遠ざけてしまったかもしれない。
そう思うと、あとから胸の奥が少しだけチクッとする。
本当は、話を聞いてあげたい。
顔を見て、「うん、どうしたの?」って言ってあげたい。
でも今は、自分の中に集中したいことがある――
そんな時間だった。
それは、決して“冷たい”わけじゃないんですよね。
ただ、自分の時間も大切にしていたというだけのこと。
その気持ちは、誰にも責められるものじゃない。
もしかしたら、
「今は自分を整えている途中なんだ」と思ってもいいのかもしれません。
あとでやさしく応える準備をするために、
一度、自分を守っていた時間だったのかもしれませんね。
自分の心に正直だったあなたを、ちゃんと労ってあげてください。
今日も、一日おつかれさまでした。
▶ YouTubeで動画を観る
▶ Instagramでも毎朝更新中
▶ TikTokでサクッと見れる朝サラダ
▶ LINE公式で限定レシピ配信中!