
雪が谷大塚の街を歩いていると、ふと目に飛び込んでくる茶色と水色、そして赤のポップな店構え。
今日のお目当ては、前々からずっと気になっていた「ソウルフード」さん。
僕は、ステーキもカレーも大好き。大好物と大好物が掛け合わさった「ステーキカレー」なんていうメニューを見せられたら、行かないわけにはいかない。
店の外観を眺めていると、勝手な想像が膨らんでしまうんですよね〜。
「ビーチの近くにあったら最高だな」なんて。海の近くにあって、カウンター越しにマスターと話をしながら瓶ビールやカクテルを飲む……そんなのんびりした時間が似合いそうな、どこか懐かしさを感じる佇まいなんです。僕がめちゃくちゃ好きな雰囲気。
でも、ここは海辺ではなく、雪が谷大塚。
ワクワクしながらドアを開けると——店内は驚くほど狭かった。
けれど、ただ狭いだけじゃない。茶色の壁、カウンター、そしてパッと目を引く赤い椅子。狭さの中にぎゅっと詰まったレトロな味がたまらない。
カウンター席に腰を下ろすと、膝が下の板に少し当たってしまう。それでも不思議と心地が良い。BGMにはジャズが静かに流れていて、店内全体にじんわりとした温かみが満ちている。
案内された席からはちょうど厨房が見え、マスターが手際よくステーキを焼いてくれているのが分かった。そこに漂ってくるスパイシーなカレーの香り。もう、これだけでお腹が鳴っちゃいそうなんです。
■ 20分後に現れた、男のロマン
待つこと約20分。運ばれてきた銀の器を見て、思わず笑みがこぼれちゃいました。

こんもりと盛られたご飯、鮮やかなキャベツの千切り、ホクホクのポテト。そしてその上に、ドカンと主役のステーキが鎮座している。
まずは切り分けられたステーキの真ん中を、一口パクリ。

「……うまい!」
焼き加減が本当に最高なんですよ。
外側はカリッと芳ばしく焼かれているのに、中心部分は絶妙なレア。噛んだ瞬間に、カリッとした心地よい食感とともに、閉じ込められていた肉汁がジュワッと口いっぱいに溢れ出してくる。
■ カレーとコーヒーの不思議な共通点
ステーキを堪能しつつ、今度はカレーを口に運ぶ。
実は、僕はずっと思っていることがあるんだけど「カレーとコーヒーは似ている」ということ。
どちらも深みやコクを重視したものもあれば、爽やかな酸味が効いたものもある。個人的な持論なのだけど、「酸味が強いコーヒーが好きな人は、カレーも酸味が効いたものが好きなんじゃないか?」と思うんです。
ソウルフードさんのカレーは、まさにその「酸味」が心地よく際立つタイプ。スパイシーな香辛料の奥にきゅっとした酸味が効いていて、脂の乗ったステーキと合わさることで重たくならず、最後までバクバクと食べ進められてしまう。
■ 街の選択肢として
膝が当たるほどのこぢんまりとした空間だからこそ、満席のピークタイムだと少し気後れしてしまうかもしれません。
でも、少し落ち着いた時間帯、席と席の間にゆとりがあるタイミングを見計らって訪れるなら——このノスタルジックな空間で極上のステーキカレーを味わう時間は、雪が谷大塚での素晴らしい選択肢になるはず。
ごちそうさまでした。

またあの絶妙な焼き加減の肉に会いに、ふらりとドアを開けたいと思います。