仕事続きで、心も体も少しダウン気味だったこの日。気分転換も兼ねて足を運んだのが、旗の台3丁目にあるイタリアン「Osteria Rana(オステリア ラーナ)」です。

カウンターに座ると、手書きの黒板メニュー
店内はカウンター8席に、2名掛けのテーブルが1卓、4名掛けのテーブルが1卓。こぢんまりとしながらも、温かみのある空間です。

カウンター席に腰を下ろすと、目の前には味のある手書きの黒板メニュー。
チョークの文字からあふれるぬくもりに、食べる前から期待が一気に高まります。この日の本日のパスタは「鶏と三浦野菜のアーリオオーリオ」「カマスとウイキョウのトマトソース」「スモークサーモンと冬瓜のバジルクリーム」の3種類でした。

ランチはサラダ・パスタ・パン・ドリンクが付いた「パスタランチセットA」が1,300円。
前菜の盛り合わせが付くセットBや、肉料理がメインのセットもあります。

ワンオペなのに、店の流れが全部見えている
注文を済ませて間もなく、セットのサラダとトーストしたパンが運ばれてきました。

接客を担当されている女性スタッフの方の雰囲気がとても柔らかく、店内には穏やかな空気が流れています。
BGMのカンツォーネ?が途中でアップテンポな曲に変わり、スピーカーから流れるアナログな温かい音質がまた心地いい。こんなお店が家の近くにあったら……と、つい思いにふけってしまいました。
そして何より感銘を受けたのが、厨房でひとり腕を振るうシェフの手際のよさと、お店全体のオペレーションです。
ワンオペで料理を作っているのに、店内の流れが完璧に見えている。
先に入ったお客さんには前菜をしっかり届けつつ、その間に後から入った僕のパスタを先に仕上げ、先客のメインはタイミングを見極めてから出す。型通りではなく、お客さん一人ひとりの状況に合わせた柔軟な配膳です。
これぞプロの仕事だと、心の中で拍手を送らずにはいられませんでした。
ホールのスタッフの方は、お客さんが帰るときには入口までしっかりお見送り。料理のおいしさはもちろん、こうした細やかな気配りができるお店は本当に貴重です。昔働いていた松本のレストランの記憶が、ふと重なりました。
「味」だけで比べれば、おいしいお店は世の中にたくさんあります。
けれど、空間、接客、手際、雰囲気まで含めて「トータルで本当においしい」と思えるお店には、めったに出会えるものではありません。
主役のパスタから、ドルチェ、カフェラテまで
カマスとウイキョウのトマトソース
楽しみにしていたパスタが運ばれてきました。

麺はまさに自分好みの、絶妙なアルデンテ。トマトソースは酸味と旨みのバランスがよく、そこにふわりと香るウイキョウ(フェンネル)が、トマトのコクをいっそう引き立てています。

「カマスってどうなの?」と思う方もいるかもしれません。
ところがこれが驚くほど相性抜群。鯖のようにしっかりした食感と旨みがあり、トマトソースと絡み合って、僕好みの最高の味わいでした。
本日のドルチェ:ティラミス
パスタの余韻に浸っていると、どうしても甘いものが欲しくなりました。「デザート頼めますか?」と尋ねると、「今日はティラミスです!」とのこと。迷わず即注文。

小皿にぽんと盛られたティラミスは、マスカルポーネの口どけが驚くほどなめらか。コーヒーリキュールとシロップのほどよい甘さが、食後の舌をやさしくなごませてくれます。
本格派のカフェラテ
キッチンの奥からスチームの心地よい音が聞こえてきたと思ったら、かわいらしいハートのラテアートが描かれたカフェラテが登場しました。

失礼ながら、喫茶店のコーヒー牛乳のようなものを想像していたのですが、淹れたての本格的な味わいにテンションが一気に跳ね上がりました。
沈んだ心と体に、エネルギーを充填してくれる一軒
今日も最高のトマトパスタと、心のこもった素晴らしい空間をごちそうさまでした。
仕事で沈んでいた心と体にエネルギーがしっかり充填され、気分転換どころか「本来の自分」を取り戻せたような、特別な時間になりました。
旗の台3丁目を案内するなら、心からおすすめしたいお店です。
Osteria Rana(オステリア ラーナ)
所在地:品川区旗の台3-11-6(エスニックカフェ「ハヌマン」の隣)
営業時間:ランチ 11:30〜14:00/ディナー 17:30〜22:00
定休日:木曜日、不定休
ランチ:パスタランチセットA 1,300円(サラダ・パスタ・パン・1ドリンク)、ランチドルチェ 330円
Osteria Ranaの店内と料理を、写真で










Osteria Ranaのある旗の台3丁目は、駅のそばにこぢんまりとした個人店が集まる街。ほかの店や神社、公園まで、街の全体像はこちらの記事でまとめています。
